2024年 4月 26日 (金)

就活「12月解禁」で短期決戦 ギャップ埋める「試職」に注目

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仕事のやりがいを「リアルに感じ」、入社の決め手に

   最終的な決断をする前に、仕事や職場を試すのが「試職」。特に今年はエントリー、会社説明会、面接、内定というオーソドックスな採用フローに、体験型の会社説明会や、職場体験選考、仕事実習を導入するパターンが広がるそうだ。採用・就職時点でのマッチング向上の効果が期待できると、岡崎氏は話す。

「実際の仕事に近いことを体験するのですから、参加学生はそれなりの覚悟が必要です。企業にとっては、かえって手間のかかるように見えるかも知れませんが、よりその企業への就職を前向きに考えている学生に絞って手厚いコミュニケーションを施せるという利点があります。しっかり相思相愛のマッチングをしたい企業にはリーズナブルな手法でしょう」

   実際に導入している企業は大手から中小まで幅広い。またイメージ先行になりがちなBtoC企業なども積極的だ。

「入社後の不適応を最初から望んで就職する学生も採用する企業もいません。しかし実際にはそうしたことが少なからず起きている。お互いが合う合わないを判断する必要がある就職・採用において『試職』は双方にとって良い機会になるのです」

   学生側からも「体感することで、仕事のやりがいや大変さをリアルに感じ、入社の決め手になった」「内定前に仕事の流れを理解でき、入社して1年たったがギャップがない」といった声が挙がっている。

   企業側からも「仕事や職場のリアリティを持ってもらうためには、実際に働いてもらうのが一番」「企業としての姿勢や仕事内容を理解し共感させる場として有効」といった声は多い。この「試職」が新卒採用のスタンダードとなるか注目だ。

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