ポスドク男性、正規職への移行率「特に著しく低い」 ほかの学歴との比較

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   大学院を修了して博士号を取得したポストドクター(ポスドク)の就職難が深刻だ。任期付きで不安定なポスドクの人が毎年、「常勤で任期なし」の正規職員に移行する比率は、男性で7.0%、女性で4.4%、男女平均で6.3%だった。科学技術・学術政策研究所が2014年6月5日、発表した。

   この比率は慶応大グループが実施している「慶応家計パネル」が示した、契約社員や派遣職員らから正規職員への移行率と比べて、きわめて低かった。ほかの学歴との比較では、男性ポスドクの正規職への移行率が特に著しく低いことがわかった。

   博士号取得後に正規職に就くまでは平均4.8年かかっていた。半数程度が大学の教員、4割が研究機関の研究開発職。非研究職に移るのは1割に達しなかった。主婦や無職になる人も1割程度いた。

   ポスドクは「博士号を取るか、大学院博士課程を修了するかして、大学や研究機関に任期付きの非常勤で在籍している人たち」として調査。4分の3が男性、4分の1が女性、全体の4分の1は外国籍だった。

   分野別では、理学と工学でそれぞれ約30%、農学、保健(医・歯・薬・看護)、人文・社会がそれぞれ10%台だった。年齢は40歳未満が87%を占め、30~34歳が全体の半数近くで、最も多かった。

   研究グループは、文部科学省基盤政策課(当時)が実施した「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査―大学・公的研究機関への全数調査(2009年度実績)」の個票データを用いて、研究機関や大学で任期制の研究員として在職していた延べ1万7000人について分析した。

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