私見「クローズアップ現代」

「失恋休暇」で若者生かせ 成果主義の「破たん」

2008/7/17 17:07

   かつて、コスト削減で企業が真っ先に切ったのが、文化事業と福利厚生だった。一方で成果重視は社員のストレスを増し離職率を高める――いわば企業の足腰に当たる部分で、いま見直しが始まっているという。主役は若い人たちだ。

バーゲン休暇も

   夏のバーゲン真っ盛りの銀座で、平日の午前中ゆったりと買い物をする若い女性。彼女は「バーゲン休暇」中だった。夏冬各1回、半日の休暇がとれるのだ。で、そのまま会社へ出て買い物を仲間に披露してわいわい。

   5年前にできた市場調査会社。社員6人で社長以下大半が女性だ。ここにはまた、「失恋休暇」なんてのもある。25歳までは1日、30歳までは2日、30歳以上は3日。まだだれもとったことがないそうだが……。

   製薬会社の営業マン。給料の半分が出来高払いというきびしい環境だが、そのプレッシャーから解放してくれるのが2匹の愛犬だ。彼の会社では昨年から、ペットを飼っている社員に一律1000円のペット扶養手当が出る。「会社が認めてくれたのが嬉しい」

   この会社は、この10年で売り上げを倍近くに伸ばしているが、ストレスも多い。アンケートしたら、社員の4割がペットを飼っているとわかって、制度化した。「1000円以上の価値がある。社員のモチベーションの向上になっている」と役員はいう。

   首都圏のレストラングループでは、インセンティブポイントという「ポイント制」を採っている。毎月一律400ポイントのほかに、成績優良者にいろいろポイントが出る。ポイントは家電製品などから13000で沖縄リゾートホテル、40000でイタリア旅行など。

   この業界は引き抜きなど出入りの多いのが悩み。そこで、給料ではなく福利厚生面で、と出たアイデア。かかった費用は全人件費の0.18%だったが、辞める人の割合が半分に減ったという。6月の月間MVPを獲得した調理担当は、「麻布のイタリアンのディナー券をもらって勉強してきたい」

(続く)

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