2024年 3月 28日 (木)

電気料金6000億円取り過ぎ―保養所維持費や慶弔費も上乗せ

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   東京電力の経営状況を調べていた「東電に関する経営・財務調査委員会」が報告書をまとめ、3日(2011年10月)に野田首相に提出した。報告書では需要者から徴収する電気料金の問題点が指摘された。総括原価方式と呼ばれている電気料金の算出方法だ。燃料や人件費、修繕費など電気事業にかかわる原価に利益を上乗せして電気料金を決めるのだが、福利厚生のためのグラウンドや保養施設の維持管理費からサークル活動費、慶弔費まで原価に入れていた。この福利厚生費は年間542億円という。

東電「電気事業のためには必要な経費」

   東京・杉並区の住宅街のど真ん中にある総合グラウンドの敷地は東京ドームと同じ広さ。野球場やテニスコート、プールまである。相模湾が一望できる高台にある熱海の保養地、何に使われているか分からない銀座の一等地にある瀟洒なビル…。報告書は過去10年間で約6000億円の料金取り過ぎがあった可能性を指摘した。

   リポーターの森本さやかが東電の会見でこの点を質問すると、「基本的には、電気事業を遂行する上で必要な経費だという認識で計上させていただいている」という答えが返ってきた。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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