ネットで王監督に 「千羽鶴贈ろう」運動

ミクシィでは「8万9千羽」が目標

   最大手SNSのmixi(ミクシィ)でも、同様の動きが見られる。「王監督へ8万9千羽鶴を送ろう!」というスレッドが立ち、7月10日18時現在で626件もコメントが書き込まれている。なお、「8万9,000」という数字は、王監督の背番号「89」にちなんだものだ。

   ネット上では「みんなでがんばって鶴を折ろう」という声が多い一方で、千羽鶴を販売している業者もある。三重県鈴鹿市のアイ・エス・カンパニーが販売する「千羽鶴パック」には、990羽の折り鶴と折り紙10枚、糸通しキットがセットになっている。最後の10枚は自分で折って心を込めよう、という狙いだ。価格はMサイズで12,600円(税込)。同社はJINビジネスニュースの取材に対して「W杯や選挙、定年退職祝い向けによく売れている。『お金はあるが時間はない』人にニーズがあるようだ」と話している。ただ、「監督入院後も、まだ特に売り上げに変化はない」(同社)という。

   だが、球団側はこの「千羽鶴を贈ろう」運動を歓迎していないようだ。福岡ソフトバンクホークス広報部はJINビジネスニュースの取材に対し、「特に(千羽鶴の)受付の窓口は設けておらず、お気持ちだけいだだくようにしたい」と、千羽鶴を受け取る予定はない、と話した。また、球団としても今回のネット上の運動を把握しているといい、「すでに送られてきたものは仕方ないが、これから送ろうと考えている人は、控えていただきたい」と、「送られても困る」と言いたげだった。

   王監督の回復を祈るホークスファンは、千羽鶴の他にも、気持ちを伝える方法を考える必要がありそうだ。