2024年 3月 29日 (金)

「製品に欠陥ない」 言い張るパロマ

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   パロマ工業製の瞬間湯沸かし器で一酸化中毒事故が相次いだ問題で、今一番の焦点は同社が責任、つまり欠陥製品であることを認めたのかどうかだ。大手新聞社の報道を見てもこのあたりがはっきりしない。そこでJ-CASTニュースでは、パロマに直接質してみた。

   パロマの湯沸かし器事故が発覚してからの同社の対応をみてみる。06年7月14日の記者会見では、「不正改造が原因」「製品の問題は無い」と終始責任を否定した。遺族や被害者だけでなく会見をテレビで見ていた視聴者からも「無責任」だとブーイングが起きた。

「構造に問題があることを認めた」は本当か

パロマのウェブサイトには謝罪文が掲載されてはいるが…
パロマのウェブサイトには謝罪文が掲載されてはいるが…

   一転、同7月18日の会見では、何度も頭を下げる謝罪会見になった。経産省が指摘した事故17件以外にも10件の事故が発覚し死者も5人増え20人になったことや、不正改造以外に機器の老朽化の事故も見つかり、さらに会社トップが15年前から事故を知っていたことを認めたからだ。「不正改造が原因と考えて事故を見過ごしてきた」「我々全ての責任という姿勢で対応すべきだった」とパロマの小林弘明社長は謝罪した。

   そして2006年7月31日、パロマ工業の小林敏宏社長は、調査報告書を経済産業省に、提出した。これを受けて同日付けの紙面で大手新聞は「責任」についてどう報道したか。まず原因だ。

朝日新聞
「安全装置が機能しないようにした改造。老朽化による部品の汚れや部品の劣化による故障、劣悪な使用環境などが複合した」
毎日新聞
「はんだ割れについて、温度の急変によって発生しやすいと結論付け、構造に問題があったことを初めて認めた」

   そしてパロマ側はどう考えているのかについての記述は以下の通りだ。

毎日新聞 
「(北海道のはんだ割れは)"当時としては、標準的な仕様を採用していた"として、"欠陥"ではないことを強調している」
朝日新聞
「”状況認識に甘さがあり、有効な対応策をとることができなかった”と責任を認めた」

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