2024年 3月 28日 (木)

リアルな「裸の衣装」 OZMAに紅白大賞を!

   第57回NHK紅白歌合戦は、総合司会の三宅民夫アナのナレーションに導かれてスタート。会場である渋谷NHKホールの照明がアップされると、司会の中居正広と仲間由紀恵が壇上に降臨した。

   このコンビ、独特のしっとり・すべすべ感の仲間に、中居のテキトーさがうまくミックスされ、本人たちが言うように「悪くない」んじゃないだろうか!? 中居はちょっとした毒もあり、NHKの”ベタな臭い”に反応して中和していた。さすがにマルチタレントだが、この如才なさが歌唱の際にはまったく発揮されないのは一体どーしてのか、とても不思議である。

小ネタ連続で笑い誘った前半戦

   さて、天下分け目のこの一戦。その前半は両軍にらみ合い、微妙な苦笑を呼ぶ小ネタの連続であった。鳥羽一郎「兄弟船」にかこつけて、ウルトラマン「兄弟」を出演させ、バックダンサーに起用する。特別ゲストの宇崎竜童が「夢に出てきそうで…」とコメントしたのも、もっとな珍場面であった。

   細川たかしは約20年ぶりに”歌詞忘れ”を同じ曲で披露。「あっ、歌詞忘れちゃった」と悪びれずに告白し、その後すぐにリカバーしたあたり、歌手としての成長をうかがわせた。「さそり座の女2006」で珍妙なゴス風の編曲を聞かせたのは美川憲一。肝心の衣装も曲のアレンジに負けず劣らずであった。

   また、オレンジレンジ不朽の名曲「チャンピオーネ」で、曲の魂とも言うべき雄叫び「オーオオッオッオー♪」がカットされていた。残念至極である。

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