2024年 4月 26日 (金)

TBS・楽天株巡る攻防 TBSが圧倒的有利に

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三木氏売却は野村証券が「お膳立て」

   TBS側には、三木氏が売ることは想定の範囲内だったし、何よりも、この取引は、TBSのフィナンシャルアドバイザーも務めている野村証券が「お膳立て」をしたものだったからだ。

   TostNetでは19日午前も、TBS株2.25%が売却された。売り主は、イーエム社の可能性が高く、三木氏のTBS株保有比率は1%程度まで下がったとみられる。
   三木氏は当初から、TBS株取得の目的は「純投資」と明言していたし、楽天と共同歩調をとっていたわけでもない。楽天側は、三木氏が態度をはっきりさせない限り、三木氏との共闘の可能性をちらつかせてTBSとの交渉に望むことができた。

   だが、三木氏の株がTBSに友好的な投資家に移った後では、頼みになるのは、自分の資本力だけで、市場でTBS株を3分の1まで買い進めることも難しい。
   残る選択肢は、20%超え程度で長期保有し、再び楽天の株価が高騰するのを待つか、06年秋に模索していた和解路線を再開し、TBS株を売却し、業務提携を結ぶ「名誉ある撤退」の2つしかないとみられ、28日のTBS株主総会後の楽天の動きが注目される。

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