2024年 4月 25日 (木)

ブッシュの「トンデモ」演説 「日本人をバカにしてるのか」

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「クリントンと並ぶ歴史的お笑い演説」

   一方、日本では2007年8月25日付けの朝日新聞社説が、「戦後の日本の民主化が成功したからといって、イラクもというのは乱暴すぎます。日本には、明治の自由民権運動や大正デモクラシーの歴史がありました(中略)イラクのように占領後も反米闘争が続いている状況とは違います」と述べ、ベトナム戦争の介入やカンボジアの爆撃によって米国がもたらした惨禍を指摘。2007年8月26日のTBS系番組「サンデーモーニング」でも、この演説が取り上げられ、コメンテーターからは

「これを聞いて日本人はもっと怒らなくていいんですかね」「長崎・広島に原爆を落としたのもこういう発想があるから、ということになってしまう」(作家・幸田真音氏)
「アメリカに味方するかしないかが民主化の基準になってきた」(金子勝・慶大教授)
「(ブッシュ氏は)何とかイラク戦争を正当化したい、その理屈がおかしくなっちゃってる」(岸井成格・毎日新聞編集委員)

といった批判が相次いでいる。
   NHKディレクター出身で現在、上武大学大学院教授を務める池田信夫氏は2007年8月26日に自身のブログで、米国のブログで「クリントンの『不適切な関係』についての演説と並ぶ歴史的お笑い演説」との評価が定着したことを指摘した上で、

「ブッシュ演説で笑えるのは、冒頭から真珠湾を持ち出して、日本軍とアルカイダを同一視し、日本には"shinto"というイスラム教なみの狂信的な国家宗教があり、占領後の抵抗は容易ではないと思われたが、実際には日本人はマッカーサーを熱狂的に歓迎した、とのべている部分だ。これはイラク開戦前に彼が『フセイン政権が崩壊したら、イラク国民はわれわれを歓迎するだろう』と言っていたのと同じだが、その予測が完全に外れたあと同じことをいっているのは、どういう神経なのか。日本人をバカにしているのか」

と綴っている。

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