2024年 4月 26日 (金)

大御所「志村バカ殿」ブログ 意外な中身の意外な人気

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   人気芸能人のブログが人気を博す――。当たり前の気もするが、「大物」になるとブログを書いていない人もいるようだ。そんな中、「バカ殿」「アイーン」などのギャグで知られる志村けんさんのブログが人気だ。数々の人気若手お笑い芸人のブログより好評を博している。何がそんなに人気なのか。

仕事やいろいろな感想をまじめに淡々と

志村さんの公式ブログ
志村さんの公式ブログ

   サイト「e+エンタメブログランキング」によると、「タレント・文化人 お笑い」のランキング(10月5日)は、1位品川庄司の品川祐さん、2位はデブキャラで知られる柳原可奈子さんなど「常連」が並んでいる。品川祐さんは、総合ランキングでも2位を占める人気ぶりだ。「お笑い」ランキングの上位30位を眺めると、お馴染みの若手・中堅のブログが並んでいる。その中で「大御所」が1人、志村けんさんのブログが12位に入っている。普段でも10位前後でよく見かける。
青木さやかさん(18位)やスケバンスタイルで人気の桜塚やっくん(17位)、よゐこの有野晋哉さん(13位)をしのいでいる。ちなみにベスト10には、「武勇伝、武勇伝」で人気のオリエンタルラジオの2人ともがそれぞれ自分のブログで入り、なぜか東国原英夫・宮崎県知事も10位に位置している。

   ランキング30位以内には、大御所とされる名前は志村さんのほかに見当たらない。タモリさんやさんまさん、ビートたけしさん、島田紳助さんなどは見当たらない。大御所は忙しいのか、年齢的にネットへの興味が低いのか、大物ゆえの「照れ」があるのだろうか。「志村けん+ブログ」で検索した場合は、1番上に志村さんの公式ブログが出てきた。

   志村さんのブログには、何が書いてあるのか。志村さんのドリフターズ時代のギャグを知らない若い人たちでも、「アイーン」「ダッフンダ」などは知っていそうだ。そんな「志村語」で人気を集めているのだろうか。独特の言葉使いでブログが大人気となったのは、「じゃあの」の元プロボクシング世界王者、竹原慎二さんや「英語」まじりのルー大柴さんがいる。

   ところが、志村さんのブログの内容はいたってまじめなものだ。バーらしき場所で志村さんがグラスを片手に物思いにふけっているような横顔の写真がプロフィール欄に添えられている。写真もいたってまじめな顔つきだ。2007年10月4日のブログの題は「ゴルフでした」。仕事の関係でゴルフへ行き、女子プロの諸見里しのぶさんと回ったことや「暑かった 歩いた 楽しかった」という感想が書かれている。そして次の仕事の予定が書いている。「疲れるよ」と簡単な印象も付け加えている。文章の全体の分量も短い。

コメントは200前後寄せられることが珍しくない

   前回更新の9月27日でも「ロケ帰りです」と仕事の報告だ。出演者の安めぐみさんたちと「飲みました」と淡々と書いている。ときおり「昨日は満月が悲しいくらいに綺麗でした」という、キザな言葉も添えられている。「ギャグとして」わざとまじめに書いている、という風情はなく、本当に淡々と事実と短い感想を述べる形だ。その「まじめさ」がかえって新鮮にも映る。

   コメントは200前後寄せられることが珍しくない、という中々の盛況ぶりだ。中身は「お疲れさまです」「お体には気をつけてください」「テレビ見ました。おもしろかったです」という「まじめ」なコメントがひたすら続いている。中には「尊敬してます」というのも散見される。言葉使いから年齢層を判断するのは難しいものの、絵文字を多用する人も多く、「若い人が『先輩』に親しみを込めて礼儀正しく報告している」といった印象を受ける。

   テレビで見る志村さんの印象とはかなり異なる「別世界」の観もあるが、ブログ内容とコメントをセットで読むと、何だかほのぼのとした気持ちになるような気もする。この辺りの独特の「味わい」が人気の秘密なのだろうか。

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