2018年 9月 20日 (木)

クインランド「倒産」 Web2.0「空っぽの洞窟」なのか

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   「Web2.0」を体現しているとして注目されていたベンチャー企業が多額の負債を抱え、民事再生法の適用を申請した。直接の原因は「M&A(企業の合併・買収)を繰り返して資金繰りに失敗したから」とされているが、本当の原因はどうなのか。「Web2.0」や「ロングテール」という考え方も少々色あせてきたようだ。

佐々木俊尚氏の著書で27ページにわたって紹介された

クインランドが経営する地域ポータルサイト「Qlep(キューレップ)」
クインランドが経営する地域ポータルサイト「Qlep(キューレップ)」

   ウェブサイト制作支援の「クインランド」(兵庫県神戸市、大証ヘラクレス上場)は2007年10月18日、大阪地方裁判所に民事再生手続きの開始を申し立て、保全命令を受けた、と発表した。負債総額は203億円。大阪証券取引所は、これを受けて同社の上場廃止を決めた。

   経営コンサルタント会社「日本エル・シー・エー」で1,000社以上の経営に携わった、元コンサルタントの吉村一哉氏が96年に起業したベンチャー企業だ。中古車チェーン「ガリバー」のフランチャイズからのスタートだったが、「車・食品・住宅・教育・娯楽」の5分野で次々にM&Aを繰り返し、事業を拡大した。02年4月には、ナスダック・ジャパン(現・大証ヘラクレス)への上場を果たしてもいる。ところが、M&Aのために投下した資金の回収が進まず、有利子負債が膨らんで財務状況を圧迫したのだという。06年6月期には赤字に転落、吉村社長自身も06年9月の業績説明会で、

「5大市場に関連する事業会社のM&Aを性急に追いすぎた。人材育成やマネジメントが足らなかった」

と、「敗因」を分析している。

   実はこの企業、「Web2.0」企業としても知られている。例えば、IT系の書籍を多く出版しているジャーナリストの佐々木俊尚氏の著書「次世代ウェブ グーグルの次のモデル」(光文社新書)でも、27ページにわたって紹介されている。

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