カシミヤ混入率インチキ表示 なぜ生協は発見できなかったのか
2008.07.22 16:26
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「今後は検査の回数を増やしていく」
日本生協連は、06年までの4年間は藤井から得た証明書だけを頼りにしていた。もっとも07年からは独自の調査もしていて、初回入荷分の一部を外部機関に依頼していた。それでも発見できなかったことについて担当者は、「販売会社としての責任は大きい。今後は生地になった段階、製品ができた段階と、検査の回数を増やしていく」と話し、品質管理の強化が課題だ。
ネットには、
「このカシミヤ不正ニュースをみたときホントに生協に腹がたちました。消費者は生協だからカシミヤ不正表示なんてしない、大丈夫、まさか不正表示なんて真似を堂々と、半年以上も続けてたなんて信じられないですよ、いまだに!」
「利益優先で、消費者のことは後回しなんでしょうか。
生協なら安心というのも崩壊しそうです」
といった非難が書き込まれている。
カシミヤの混率不正は最近、相次いで起こっている。07年8月には小杉産業が製造した中国製カシミヤセーターが、カシミア50%と表示されていたが実際には1.6~25.5%だったことが発覚した。同時期には丹羽幸が製造したカシミヤ100%と表示していた中国製セーターが実際には16.1~26.4%程度だった。また07年10月には、ユナイテッドアローズが展開するブランド「Jewel Changes」の中国製ストールにカシミヤ70%と表示されていたが、まったく使用されていないことがわかった。