2024年 4月 29日 (月)

「司祭は裁判員辞退を」カトリックが方針 他宗教は「追随せず」?

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プロテスタントは静観の構え

   その他の宗教・宗派は、どのような対応なのだろうか。

   同じキリスト教でも、プロテスタントの日本基督教団では、

「公式には何も決めていませんし、特に決める予定もありません。各自の判断に任せています」

と、静観の構えだ。

   一方、仏教に目を向けてみると、死刑制度に反対の立場を取っている真宗大谷派では、6月9日、制度の見直しを求める決議を採択。決議では、

「もし私たち真宗門徒が、死刑事件に裁判員として関わったとき、自らは死刑の判断をしなくとも、死刑判決に関わってしまったという心の傷は、一生自らを苦しめることになります」

などと訴えている。

   また、国内にイスラム教信者をとりまとめるような組織は存在しないが、イスラム文化などについての理解を深める活動をしている「イスラーム文化センター」が開設している「イスラーム相談室」に聞いてみたところ、

「教え(の内容)や文化についての窓口なので、裁判員制度への対応については分からない」

との回答だった。

   こう見ていく限りでは、一般の信者に対して何らかの具体的な指示をしている宗教・宗派は未確認で、各信者は、それぞれに判断を迫られているのが実情だ。

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