2024年 5月 4日 (土)

若者が望むのは「自分で発信できる人」 「永田町政治家」には期待しない
インタビュー「若者を棄てない政治」第6回/PPI理事・間中健介さん

選挙は「人事権」を発動するチャンス

――政党の支持率と同じく、主婦やサラリーマンは「新しい政治家」への期待が大きいようですね。

間中 そうですね。東国原知事は、特に主婦やパート・フリーターから圧倒的な支持を受けています。一方で、会社役員の支持率1位は民主党の岡田さんで、続いて舛添さん、橋下さんとだいぶ違う結果になっています。

――なぜそのような違いが出るのでしょうか?

間中 東国原さんが主婦やフリーターに人気があるのは、やっぱり庶民の目線があると見られているからでしょう。あと、テレビの影響も大きいといえるかもしれませんね。逆に、橋下さんは会社役員の支持も高いですが、自営業の人から1位に支持されています。弁護士出身ということで、実務的な能力が評価されているのかもしれません。同じ大衆的な政治家といっても、東国原さんと橋下さんが違う層に支持されているのは面白いですね。

――PPIの調査からすると、今回の衆院選は政党を選ぶという意味でも、次の総理を選ぶという意味でも、若者にとって「本当の選択肢がない選挙」ということになってしまいますが、どのように考えたらいいでしょうか?

間中 たしかに本当に議員にしたい人は少ないかもしれませんが、投票することによってダメな議員を落とすことができる。政治のリーダーを決める「人事権」が我々にはあるんです。会社員の場合、嫌いな上司がいてもクビにすることはできません。でも選挙では、自分の意に沿わないリーダーを、20歳の人間でもクビにできるわけです。自分たちが人事権をもっているということを意識して、しっかりと考えたうえで、その人事権を発動してほしいと思います。

※インタビュー第7回は、人事コンサルタントの城繁幸さんの予定です。


間中 健介さん プロフィール
まなか けんすけ 1975年生まれ。法政大学大学院で経済学修士(イスラム経済理論)を取得。衆議院議員秘書を経験後、『愛・地球博』広報スタッフ等を歴任。政策過程研究機構(PPI)では広報担当理事を務めている。

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