2024年 4月 24日 (水)

ハロウィン「お菓子市場」急成長 パッケージ特別仕様も続々登場

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   10月31日は、収穫への感謝と悪魔払いのお祭り「ハロウィン」。米国では仮装をしてホームパーティを開いたり、子供たちは家々をまわって「お菓子」をねだったりする。日本でも、ハロウィンの「お菓子商戦」が盛り上がりをみせている。各社は主力商品のパッケージを特別仕様に変えて、アピールしている。

   ロッテは2009年9月15日から期間限定で、「コアラのマーチ」「トッポ」「クランキー」「チョコパイ」をハロウィン仕様のパッケージに変更し、売り出した。紫色とオレンジ色を基調にしたパッケージには、かぼちゃのお化け「ジャックランタン」などが可愛らしく描かれている。ハロウィン仕様パッケージは、昨年に比べて1品増やしたという。

幼稚園では「お菓子」交換が盛んになってきた

   ロッテの場合、パッケージ変更をはじめたのは2007年。担当者は「見た目にも楽しめるような工夫です。ほかにも、モバイルと連動したハロウィン限定コンテンツを用意しています」とアピールする。ちなみに、同社ではハロウィン以外でも、受験シーズンやひな祭り、七夕といった「祭事」にあわせてパッケージを変えているという。

   森永製菓でも2009年9月9日、ハロウィン仕様にしたパッケージの「チョコボール」「パックンチョ」「ハイチュウ」など11種類を売り出した。「チョコボール」の場合、人気キャラクターのキョロちゃんがハロウィンの衣装を着込んで仮装しているのが、いつもとは違う。同社は2008年、パッケージの変更をはじめ、今年は昨年に比べ2種類多い。担当者は「ハロウィンが認知され始めたのを受けて企画しました。今後も力を入れていきたい分野です」と話している。

   一方、江崎グリコでも定番商品「ポッキー」「プリッツ」など4種類をハロウィン仕様のパッケージで展開している。ハロウィン仕様にした「ポッキー」を投入したのは2006年。担当者の話によると、最近ではハロウィンの時期ともなると、幼稚園では「お菓子」交換が盛んだという。お母さんが子どもに持たせるお菓子を選ぶ際、ハロウィン仕様のパッケージは目を引く。

2000年頃から次第に、日本でもハロウィンが認知

   個人のブログには、こうした期間限定のパッケージに「ハロウィンパッケージに惹かれて買っちゃいました」「ハロウィンバージョンのキョロちゃんです。なかなかかわゆい!」「期間限定でいろんなお菓子が出てて誘惑に勝てません」などと書き込まれていた。

   このように、お菓子メーカーによるハロウィン商戦が沸いている理由について、ある業界の関係者は2000年頃から次第に、日本でもハロウィンが認知されてきたからだと指摘する。とりわけ、ディズニーランドで行われているパレードや東京・原宿で開催されているハローハロウィーンパンプキンパレードが毎年にぎわいを見せており、これらが火付けになったのではないか、という。

   外国では、仮装してホームパーティを開くほか、子供たちが「Trick or treat.(お菓子をくれないと、いたずらするよ)」と1軒1軒をまわっていく楽しいお祭りだ。お菓子業界にとっては、バレンタインやクリスマスにも劣らない集客が見込めるわけだ。

   そのため、前出の森永の担当者は、ハロウィンの市場規模について「06~08年の2年間で4倍に跳ね上がっている」と手応えを語る。また、別の関係者は「メーカーが主力商品のパッケージを変えて参入しているのは、ここに力をそそいでいる表れで、市場はこれからも広がっていくのでは」と分析していた。

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