2024年 5月 3日 (金)

進化し続けるカーナビ 渋滞回避して早く到着

従来の10倍の道路情報をもつ「プローブナビ」

   一方、「プローブナビ」が対応できる道路情報は、VICSの約7万キロメートルをはるかに上回る、最大約70万キロメートル(パイオニア製)。クルマが双方向で通れる道路をほぼ網羅していて、本当の「裏道」がわかるほど差があるのだ。

   通信機能によって全国の「プローブナビ」を搭載するユーザーから提供された走行情報やサービスエリアなどの施設の情報を、サーバー(基地局)を介してお互いに交換し合い、ユーザー同士で共有することで最新の道路情報が得られる仕組みで、カーナビがどの道路を通過するのに何分かかったかをリアルタイムで把握して、その情報をもとにすいている道路を選べるため、迂回した道路が混んでいることもなく、目的地まで最も早く到達できるというわけだ。

   「渋滞」を研究する東京大学大学院の西成活裕准教授は、「渋滞を回避するには、渋滞している時間と場所を正しく把握して、いかにクルマを分散して走らせるかがカギ。その点で、プローブナビは渋滞情報をリアルタイムに、正確に提供してくれる」と語る。

   プローブナビを搭載したクルマが増えるほど提供される情報量も増えることから、日産とホンダ、パイオニアの3社は09年10月から、それぞれが得た情報の相互活用を開始。より多くの、精緻な道路情報を得られるようにした。

   2010年も高速道路の一部無料化などによって、また大きく道路事情が変わりそうなので、渋滞時には威力を発揮しそうだ。

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