2024年 4月 26日 (金)

「サプリ」「健康食品」 子どもの1割が使用している

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

子どもにとって安全なのか、そもそも必要なのか

   独立行政法人国立健康・栄養研究は以前から子どものサプリ摂取に注意を呼びかけている。幼稚園、保育所に通う幼児の保護者を対象に行った調査で、1533人の幼児のうち15%がサプリを使っていることがわかった。08年に実施し、09年4月に発表した。またアメリカでは3~5割の子どもがサプリを使っているという報告があり、日本でも今後増えることが懸念されている。

   最近は「子ども用」「子どもでも利用できる」とうたったサプリが通販サイトで数百種も売られている。ところが子どもにとって安全なのか、そもそも必要なのか、などわかっていないことだらけだ。

   国立健康・栄養研究所の情報センター長、梅垣敬三さんは、

「ハーブや植物エキスは体にいいイメージが先行していますが、植物のどの部分を抽出したのか、実態は謎です。また成分が濃縮されているので簡単に過剰摂取してしまいます。今は問題がなくても、将来、子どもの体にどのような影響を与えるのかわかっていませんし、安易に使うのは危険だと思います」

といっている。

   また梅垣さんによると、学歴が高くて高収入の親ほどいろんな情報を調べて、サプリを子どもに与えているケースが目立った。

   ネット上でも子どものサプリ使用に関する書き込みが見られる。

   5歳の息子が頭痛、腹痛、気持ち悪いと身体の不調を訴えている、と投稿サイト「発言小町」に10年1月23日に書き込まれた。病院で検査したところ、鉄分が足りず貧血気味のために起こるのではないかと診断された。医師にサプリメントを勧められたが、夫はサプリを飲む前に食生活や生活習慣を変えることが先だと言って反対し、困っているようだ。

   一方、コメント欄には子どもにサプリを与えているという投稿が複数見られた。「私の主治医もアトピー持ちの子供にサプリメント(亜鉛、鉄、ビタミン)を勧めました。結果、肌の調子は全く変わり、かなりいいです」「うちは上の子が偏食でよく熱が出ていました。下の子も2歳頃から肉と魚しか食べなくなってしまったのではじめたのですが、2人とも熱が出なくなりました」など書き込まれている。

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