2024年 4月 25日 (木)

ニトリ、ユニクロ、王将 「常勝」企業気になる陰り

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   売り上げ好調でメディアへの露出も多い「餃子の王将」の王将フードサービスや、安売り家具のニトリ、カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの2010年6月の売上高(既存店ベース)が、どれも下がっている。

   6月はサッカーのワールドカップの観戦や天候不順などの影響で外出する機会が減ったこともあり、小売業や外食業は全体的に振るわなかった。ただ、これまで他社が「低調」ななかでも売り上げを伸ばしてきた各社だけに、「陰り」が見えはじめたのか、気になるところだ。

王将売り上げ減は2年11か月ぶり

「常勝」企業にも陰りが・・・(写真は「餃子の王将」のホームページ)
「常勝」企業にも陰りが・・・(写真は「餃子の王将」のホームページ)

   王将フードサービスが2010年7月12日に発表した6月の月次売上高によると、既存店売上高は前年同月に比べて4.1%減少した。景気低迷が続く中で、同社の売り上げが減少したのはじつに2年11か月ぶりのことだ。

   同社によると、マスメディアに頻繁に取り上げられたことで、09年6月の伸び率が前年(08年)比125.9%と過去最高を記録。「前年のブーム的な伸びも落ち着いて、さすがにそれを上回ることができなかった。天候不順などで来店客数が減ったのも影響した」(経営企画部)と説明している。

   「餃子の王将」は外食チェーンでありながら、「個店」が地域の消費者のニーズを汲み取って、定番メニューのほかにオリジナルメニューを提供することで売り上げを伸ばしてきた。「数字のうえでは昨年増えた分の、まだ約2割(のお客)を各店が踏ん張って繋ぎとめているので、引き続き日常食としての中華を地道に取り組んでいきたい」と話す。

   客単価は843円と前年同月比で横バイ。直営全店の売上高は同1.5%増で、03年7月から7年連続で増加している。

新商品の品切れでチャンスを逃した

   ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」の6月の国内売上高(速報)は、既存店ベースで前年同月比5.8%減だった。前年実績を下回るのは2か月ぶりだが、2010年に入って前年を上回った月は2月(1.8%増)と5月(3.1%増)と、調子が上がらない。客数は5.2%の減少。客単価は0.7%減で、7か月連続で前年を割っている。

   6月の売上高について同社は、「売れ行きが好調な商品が品切れになってしまったことが原因」という。高機能サマーインナーとして、新たに売り出した女性用の「サラファイン」と男性用の「シルキードライ」がそれで、売り上げを伸ばすチャンスを逃した。

   全体的には天候不順などで夏物商品の動きが鈍く、客数が伸び悩んだ。

   ニトリの6月の売上高は、既存店ベースで5.8%減。客数は2.8%増えたものの、客単価は5月29日から500品目を15~40%追加値下げしたこともあって、8.3%減った。同社は売上高の減少について、「前年がよすぎたため」と説明している。

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