2024年 4月 27日 (土)

龍馬ブームに陰り 低視聴率にあえぐ大河ドラマ

後半は「経済効果」やや減速か

   「龍馬伝」による経済波及効果は、日帰りを含めた観光客数や宿泊客数、小売販売などを、2006年の「巧名が辻」のときを参考に試算した。当初234億円と弾き出していたが、ドラマがスタートして3月までの段階で予想を上回る人が高知県を訪れたため、409億円に上方修正していた。

   日本銀行高知支店では、「NHKでは(09)年末に放映された『坂の上の雲』の愛媛県や、朝の連続ドラマ『ウェルかめ』の徳島県と、四国を舞台とするドラマが続いていました。ドラマの舞台をめぐるツアーが人気だったことなど、相乗効果があったものと思います」と、当初の「勢い」について語る。

   実際に、10年1‐6月期には257億円の経済効果があったという。このままだと500億円をも上回る勢いだったが、「今後は若干の減速を見込んでいて、予測は409億円に据え置いています」(日銀高知支店)とも説明している。「龍馬伝」の舞台が長崎県に移っていることもあって、観光客数の増加ペースも鈍るとみているためだ。

   「龍馬伝」は残り15回。舞台は長崎から、龍馬終焉の地・京都へと移る。京都・伏見に本社を置き、2009年12月から、おみやげ用として「龍馬伝 純米酒」を発売している酒造メーカーの月桂冠は、「京都はこれからが観光シーズンですから」と、ドラマのクライマックスへの盛り上がりを期待している。

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