2024年 5月 3日 (金)

「トリス」発売10日で23万ケース オヤジ世代のウイスキー復活

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「ブラックニッカ」に「ボストンクラブ」も好調

   2010年1-9月のウイスキー市場は前年同期に比べて、全体で2割程度の伸びとみられる。ハイボール人気で盛り上がりをみせるウイスキー市場だが、昔懐かしいブランドが売れているのはトリスだけではない。

   かつての庶民派ウイスキーといえば、「ニッカ ウヰスキー」もある。アサヒビールは2009年に、「スーパーニッカ」を47年ぶりにリニューアル。モルトウイスキーのバランスのよい、なめらかな味わいをそのままに、パッケージを一新して発売している。

   同社のウイスキー全体の販売実績は、1-8月期で前年同期に比べて20%増えた。「9月も2ケタ増を期待しています」(広報部)と強気だ。その中にあって好調なのが「オヤジ世代」には懐かしい「ブラックニッカ(クリアブレンド)」で、同26%増と伸ばしている。

   広報担当者は「昔からのファンの方もいますが、顧客層はかなり広がっています」と話している。

   また、キリンビールのウイスキー部門は、1-8月期の全体で前年同期比約7割増。主力の「富士山麓」が飲食店を中心に伸びて約6割増だった。「正統派」を謳う「ボストンクラブ」(豊醇原酒と淡麗原酒の2種類)は、10年9月末までに同10%増と伸ばした。

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