2024年 5月 2日 (木)

政策通、発言慎重で「面倒見良い」 「ポスト菅」野田財務相の素顔

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偽メール問題で辞任

   今も何となく続いている鳩山由紀夫・前首相(64)と菅直人首相(64)による「鳩菅体制」に、かつて真正面から異議を唱えたこともある。2002年の民主党代表選では、世代交代を訴え、若手代表の形で立候補し、2人に挑んだのだ。

   4人が立った同代表選では、野田氏は鳩山、菅両氏に続く3位に終わった。とは言え、サポーター票ではなく、国会議員票だけでみれば2位の菅氏に1票差に迫る戦いぶりだった。

   この代表選にあたって、支持者らが野田氏の恰幅ある風貌から「ドスン」と「(政策の)パンチを」といった意味あいから「ドスンパンチ」のキャッチフレーズを考え出した。今でも野田氏サイト上部に「ドスンパンチ!!」の文字が載っている。

   野田氏にとって「スネに傷」といえるのは、ホリエモン偽メール問題だ。2006年、前原代表、野田国対委員長時代の出来事だ。旧ライブドアの堀江貴文・元社長と自民幹部次男とに金銭を巡る不適切な関係があることを示すとされたメールのコピーを使って国会で追及したが、後にメールは偽物だと発覚した。

   野田氏は、「国会追及を許可したのは自分だ」として委員長を辞任した。ほどなく前原代表も辞めた。同メールで「追及」した永田寿康・衆院議員は議員辞職し、09年に自殺している。メールの真偽には民主党内にも懸念する声があったが、追及に前のめりになる前原代表を、「お友達」の野田氏らが抑えることができなかった、と分析する関係者も当時いた。

   政策としては、消費税増税の環境整備を進める財政再建論者として知られている。早速、「野田首相なら消費税増税に。反対だ」(福島瑞穂・社民党党首)といった反応も出ている。野田氏は2011年5月31日の会見で、消費税を上げるなら衆院選で是非を問うことになる、との考えを示している。

   候補としてほかには、鹿野道彦・農水相(69)や樽床伸二・元国対委員長(51)、小沢鋭仁・前環境相(57)らの名前が挙がっている。

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