2024年 4月 27日 (土)

阪神・金本選手に「刑事告訴」報道 「恐喝、監禁」指摘に本人「事実無根」

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   「鉄人」として知られるプロ野球、阪神タイガースの金本知憲選手(43)が、金銭トラブルに絡み投資会社社長から「刑事告訴された」、と週刊新潮と週刊文春が報じた。

   両誌記事には、恐喝や監禁といった文字が並んでいる。暴力団との関係をうかがわすかのような記載もある。金本選手は「事実無根」としている。産経新聞などの報道によると、告訴状はまだ警察に受理されていないという。

「出資」なのか「貸した金」なのか

週刊新潮と週刊文春が大きく報じている。
週刊新潮と週刊文春が大きく報じている。

   金本選手といえば、連続フルイニング出場の世界記録を打ち立て、最高で5億5000万円の年俸を手にしたこともある球界を代表する人物だ。周囲に何が起きているのだろうか。2011年8月17日に首都圏の書店などに並んだ新潮、文春両誌の最新号(8月25日号)によると、「告訴」の概要は次のようなものだ。

   「告訴状を警視庁に提出した」のは、新潮によると某投資会社社長(46)。文春では「ファイナンシャル・アドバイザー」となっているが、話の内容から新潮記事の「社長」と同一人物だと分かる(以下、社長と表記)。社長と金本選手は、2人で出資して2007年に投資ファンドを設立していたという。

   告訴状や記事によると、社長は金本選手ら2人から恐喝された。2009年1月27日、金本選手と金本選手側のもう1人の人物の計2人から監禁され、恫喝の末、契約書に署名・捺印させられた。

   契約書の中味は、金本選手が出資した1億3000万円について、出資ではなく社長への貸金だったことにするものだった。「貸した金を返せ」という構図にするためだ。公正証書も作られた。

   新潮記事によると、後にこの書類をもとに、社長は強制執行を受けるなどして、金本選手側へ「都合約1900万円」が渡った。

   また、「監禁」の前から、金本選手は社長に「返金」を求めており、電話やメールで、有名な暴力団の名前を挙げて、「(暴力団関係者を)そっちへ行かすぞ」などと伝えていた。

   告訴状に出てくる「金本選手側の人物」については、新潮では「(金本選手の)右腕のような男」、文春では「広域指定暴力団の手先となって、押し売りまがいの行為をやっていたそうです(知人)」などと紹介されている。文春記事によると暴力団関係者のようにも見えるが、暴力団との関係は昔の話のようにも読め、はっきりしない。

   以上が社長側のおおよその言い分だ。

球団側も「事実無根」

   一方、金本選手は両誌発売直前の8月16日、球団広報を通じてコメントを発表した。「記事については全く事実無根」「記事に書いてあるようなやましい事は一切ないと自信を持って言えます」と完全否定している。「法的措置」にも触れており、名誉毀損などで社長や掲載誌を訴える可能性も示唆している。

   金本選手がコメントで否定した「記事」とは、どの部分を指すのか。告訴状に書かれている恐喝や監禁についての否定なのか、それとも金銭トラブルの存在自体も否定するつもりなのか、コメントだけを読んでもよく分からない。

   阪神の球団広報に聞いてみたが、「昨日発表したコメント以上のことは分かりません」とのことだった。球団広報も8月16日、「(金本選手)本人に事実確認をしましたが、全くの事実無根であり、記載されているような事はございません」と発表していた。

   阪神の南信男・球団社長もスポーツ紙などの取材に応じている。南社長は16日、「暴力団との関係を含めて」事実無根で、不当な刑事告訴だと報告を受けている、と説明した。「金銭トラブルはあったんでしょうが、むしろ金本君が被害者」とも話した。

   週刊文春は、金本選手がつくった公正証書など(の写し?)が手元にある、としている。南社長の発言などから推測すると、金本選手が「事実無根」と主張したのは、恐喝や監禁といった「違法行為」部分や暴力団関連のくだりのことのようだ。

   ちなみに、被害者が告訴・告発状を作成する際に手助けすることも多い行政書士に一般論をきいてみた。東京都内のある行政書士によると、警察が告訴状を受理していない段階では、「法的にはまだ、告訴された(した)ことにはなりませんね」とのことだった。

姉妹サイト
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中