2024年 4月 26日 (金)

米倉経団連会長の「高飛車」語録 「首から上の質違う」「国破れてソーラーあり」…

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   「財界の総理」ともいわれる、日本経済団体連合会の米倉弘昌会長(住友化学会長)の「高飛車」「上から目線」発言が続いている。

   野田佳彦・新代表が決定した2011年8月29日には記者団に菅直人前代表との違いを質問され、「要するに首から上の質が違う」と言い放った。菅前首相は頭が悪い、バカといわんばかりだ。拍手喝采する向きもあるが、いくらなんでも、という声もある。

「野田新首相」に満面の笑み

   米倉会長は野田新代表が決まると、「新代表は税・財政・社会保障をはじめとする政策に通じ、安定感と行動力を持った政治リーダー」と賞賛。野田新代表には「1年以上、最終的には次の総選挙まで務めきってほしい」と、かなりの入れ込みようだ。

   9月1日には、あいさつに訪れた野田新首相を満面の笑みで出迎え、冒頭、輿石東氏の幹事長抜擢など民主党人事を高く評価した。これに対して、野田新首相も「間断なく経済政策を実行していきたいので、お知恵を拝借したい」と返答。菅前首相とは打って変わって、友好ムードを醸し出した。

   米倉会長は、菅前首相就任当初も政策対話を進めようとしていた。それがほころび始めたのが2月。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)推進に政府が腰砕けになったからだ。TPPが進展しないことへの苛立ちがあってか、3月初めには与野党議員に対して「給与泥棒のようだ」との発言が飛び出した。

   両者の亀裂が決定的になったのが東日本大震災への対応だ。米倉会長は、震災後3か月経っても成立しない復興基本法に「なんと悠長なことをやっているのか」と嘆き、政府の原発対応をめぐっては政権批判をくり返した。政府の新成長戦略実現会議も欠席し続けている。

   その言動は痛烈だ。たとえば、4月の東京電力・福島原発事故の賠償問題への対応では、「間違った陣頭指揮は混乱を起こすもとだ。(大型連休中の菅首相の外国訪問について)そういう(誤った指揮を執る)人は(外国に)行っていただいてかまわない」と、まるで邪魔者扱いだ。

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