2024年 4月 27日 (土)

「日教組のドン」輿石幹事長 「強権」「秘密主義」の組合体質露呈

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「政権与党が『執行部独裁』では困ります」

   その後、党代表の座は鳩山由紀夫、菅直人の両氏へ移る。その間も輿石氏は参院会長であり続け、3人の代表経験者(トロイカ)に輿石氏を加え、「トロイカ+ワン」体制とも呼ばれた。

   参院の国対委員長も経験した輿石氏は、自民党の参院幹部との太いパイプをもっている。実は、「組合至上主義者」とも指摘される輿石氏にとって、小沢氏との関係も「太いパイプ」を超えるものではない、という声もある。

   輿石氏と小沢氏とは「一心同体」という程でもなく、仮に「日教組の利益」と小沢氏の狙いとが対立すれば、輿石氏はあっさり小沢氏を捨て組合の方を取る、との分析を披露する関係者もいる。

   今回の謹慎処分などにみられる輿石幹事長の党運営手法について、「日教組」(新潮新書)などの著書がある教育評論家の森口朗氏にきいてみた。

「いかにも組合出身政治家らしい強権ぶりですね」

   森口氏によると、少なからぬ労働組合は、組合内部では「非民主的だ」。執行部方針に協力するのが当然、という空気があるのだという。日教組に限った話ではないそうだ。

   民主党は多かれ少なかれそうした体質を引きずっているが、輿石幹事長になってからは、その傾向が一層顕著になったようにみえる。「組合の流儀が染みついているのでしょう」

   森口氏は、「党内デモクラシーが欠如」する民主党に危機感を抱いている。

「野党時代ならともかく、政権与党が『執行部独裁』では困ります」

   今回の国対関係者3人の「反乱」はこれ以上広がる見込みはなさそうだ。しかし、輿石氏の「強権」に対する不満が蓄積すれば、また似たような事態が勃発し兼ねない状勢のようだ。

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