2024年 4月 26日 (金)

清武巨人代表たった一人の反乱か ナベツネ「クーデター」までいくのか

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   読売グループに激震が走った。2011年11月11日、巨人軍の清武英利球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM)が、文部科学省で記者会見し、球団人事に渡辺恒雄球団会長(読売新聞グループ本社会長・主筆)が不当に介入していると涙ながらに訴えたのだ。

   「ナベツネ」のニックネームで知られる渡辺氏は20年以上に渡って、読売巨人グループのトップに君臨してきたが、近年は「老害だ」との批判も出ていた。今回の清武氏の動きは、「ナベツネ王国」のクーデターに繋がるのか。それともたった一人の反乱で終わるのか。

「プロ野球を私物化するような行為を許すことはできない」

   清武氏は会見の中で、渡辺氏について、

「大王製紙やオリンパスのように、企業の権力者が会社の内部統制やコンプライアンスを破ることはあってはならない」
「不当な鶴の一声で、愛する巨人軍を、プロ野球を私物化するような行為を許すことはできない」

と、すでに広く知られている独裁ぶりを改めて批判。記者から「普通の会社であれば、会長ひとりが反対をしても、他の人が人事を決めるのではないか。会長の反対を押し切って本来の人事をすることはできなかったのか」と問われても、清武氏は、

「できないから、ここ(文部科学省記者会の会見場)に私はいる」

と言い切った。

   また、

「長い盟友、大先輩としてやってきたオーナーなので、彼にも、この悩みは話し、同様な気持ちも持っているのではないかと思う」

と、桃井恒和オーナーと問題意識を共有していることを強調した。

   ただし、桃井氏は同日夜に開いた会見で、清武氏の行動について

「驚くと同時に個人的にも残念」
「かばえない」

と述べており、両者の間には温度差がある。

   清武氏は1975年に読売新聞入社。東京本社社会部時代の1991年には、野村・日興・大和・山一の「四大証券損失補填問題」をスクープするなど、特ダネ記者として知られていた。球団代表に就任したのは04年だ。一方の桃井氏も社会部出身で、犯罪報道を主に担当。04年8月、社会部時代の上司でもあった滝鼻卓雄氏から球団オーナーを引き継いでいる。

   いわば、巨人軍のトップは「滝鼻-桃井-清武」という社会部人脈が続いてきた。

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