2024年 5月 4日 (土)

ソフトボール出身の日ハム・大嶋匠が一軍入り 「マスコミ対応」に強い栗山新監督の期待の星

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過去には陸上出身、レスリング出身選手の例も

   この異色選手には違った意味で注目している。野球以外の出身者が使えるかどうか、である。かつて他競技からの選手で成功した例はないといっていい。

   有名なところでは、メキシコ五輪の陸上100mの飯島秀雄。1969年に東京(現ロッテ)入り。中学時代に野球の経験があったこともあって「代走のスペシャリスト」として期待された。なにしろ脚に5000万円の保険が掛けられ、話題は十分だった。

   しかし、現実はけん制球などの対応に苦しみ、盗塁の数字は伸びなかった。3シーズンの通算成績は117試合、盗塁23、盗塁死17。日本シリーズでは盗塁0ながら2得点を記録した。

   一方でユニークな発言でも注目を浴びた。たとえば「陸上は前に走るだけ。野球は戻ることも必要なんだよな」

   一軍経験者として、もう一人。レスリング出身の桂本和夫がいた。彼も五輪経験者で、57年に外野手として国鉄(現ヤクルト)入団。2年間で9試合に出場、2安打(2塁打1)のみに終わった。

   大リーグにはいろいろな競技経験者がいる。学生時代にフットボールやバスケットボールをしていた選手は多いが、足が速い選手を獲得して野球を教え込んで育成することもする。イチローがあこがれたヤンキースのバーニー・ウィリアムスはその代表例だ。

   だから大リーグのスカウトのリサーチ範囲は広い。日本と大きく異なる点だ。大嶋の成否はファンとしても興味があるところだろう。(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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