2024年 4月 29日 (月)

米紙「新型iPhoneは大型画面」と報道 液晶は「鴻海+シャープ」が大量供給か

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

強敵であると同時に最大の顧客

   WSJやロイターの記事でもうひとつ注目されたのは、画面に使われる液晶パネルを供給する3社の具体名が示された点だ。韓国LGディスプレーと並んで、シャープとジャパンディスプレイが挙がっている。

   シャープは、アップルが公表している2011年の供給先リストにも載っている。「週刊東洋経済」2012年5月19日号によると、シャープの亀山第1工場は次期iPhone用の製造ラインが組み立てられ、「アップル専用工場」化しているのだという。3月27日には台湾の鴻海精密工業との資本業務提携を発表したが、鴻海は「iPhone」や「iPad」の生産を一手に引き受けている。鴻海を軸に今後、シャープとアップルがますます接近することも考えられる。

   一方ジャパンディスプレイは、日立製作所とソニー、東芝3社の中小型液晶パネル事業と、官民ファンドの産業革新機構が共同で4月1日に発足した会社だ。船出早々にアップルという大手の「固定客」がつくのは心強いだろう。

   アップルにとってもこれは「サムスン対策」になりうる。WSJではアップルがサムスンにとってスマホ市場における強敵であると同時に、半導体やモバイル機器向けディスプレーの最大の顧客である事実に触れている。両社のスマホ競争が激化するなかでアップルは、画面用液晶パネルの調達先を、利害関係の薄い日本企業に移してリスクヘッジを図るとしても不思議はない。

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