2024年 4月 26日 (金)

東尾理子「第1子ダウン症の可能性」公表  激励コメント殺到、一方で「怒りこみ上げた」と松野明美

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羊水検査の実施に賛否分かれる

   松野さんの場合、二男がダウン症だと知ったのは生後10日目で、羊水検査は受けていない。個人的にはこういった出生前診断は「余計なお節介」と考え、その理由を「生まれる際に障害の有無にこだわってほしくない」と説明する。妊娠中に「こうなるかもしれない」と仮定の話をしても仕方がない、「あるがまま」を受け止め、生まれてきたわが子に精いっぱいの愛情を注げばよいというのが松野さんの主張とも考えられる。

   慶應義塾大学病院の医療情報サイトを見ると、東尾さんや松野さんが回避した羊水検査とは出生前診断の代表的な方法で、主に胎児の染色体を調べるのが目的だ。妊娠15~18週に、羊水を吸引して調べる。検査の実施により0.2~0.3%の確率で前期破水や流産、早産のリスクが伴うが診断精度は高い。

   羊水検査をめぐっては、賛否が分かれる。「反対派」の言い分は、胎児の健康状態に関係なく出産を決意しているので受ける必要がない、という内容が多く見られる。検査自体も100%安全というわけではなく、費用も安いとはいえない。

   だが一方で、胎児の状態を確実に知りたいと考える妊婦がいるのも事実で、ネットの質問投稿サイトには「検査を受けようと考えているが、経験者の意見を聞きたい」との書き込みが多い。さらに踏み込んで、検査で「陽性」の結果が出た場合にどうしようとの悩みも聞こえてくる。ダウン症で生まれてくる赤ちゃんを育てる自信がない、というわけだ。

   ある女性はブログで、羊水検査を受ける意図をつづった。結果内容にかかわらず出産を前提としているが、検査を受けることで出産後の準備に万全を期す時間が得られる、夫婦でいろいろな話ができるので、仮に赤ちゃんが障害を抱えて生まれてきたとしても子育てについて共通の価値観を事前に養っておける、といったメリットを強調している。

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