2024年 4月 19日 (金)

朝日新聞も見放した野田首相 「早期の解散も逃げてはならない」

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   民主、自民、公明3党の党首会談が物別れに終わった。野田佳彦首相は衆院解散、総選挙について「近いうちに国民に信を問う」と発言しており、自公側が具体的な時期を示すよう求めたが、首相がこれに応じなかったためだ。

   主要紙は会談翌日の朝刊の社説で取り上げたが、中でも朝日新聞は首相に手厳しい。「責任感がないのか」と糾弾したうえ、「早期の解散も逃げてはならない」とまで踏み込んでいる。

読売、毎日は社説で野党側の努力も促す

野田首相は党首会談でも「近いうち」の具体的時期を明言しなかった
野田首相は党首会談でも「近いうち」の具体的時期を明言しなかった
「野田首相は、政権の延命がそんなに大事なのか。さらなる離党者が出ることが、それほど怖いのか」

   2012年10月20日付の朝日新聞朝刊の社説は、冒頭から野田首相をバッサリだ。19日に開かれた自民・安倍晋三総裁、公明・山口那津男代表との党首会談で、首相が赤字国債発行法案や衆院の「1票の格差」是正に協力を求める一方、自公側から迫られた衆院解散の具体的な時期について、明言を避けたためだ。

   党首会談の前日に行われた3党の幹事長会談の後、民主の輿石東幹事長が首相の「近いうち」発言について報道陣に、「重く受け止める、だけでは野党も合意しないことは、首相も分かっているだろう」と述べ、党首会談では新しい提案もあるのではないか、と話していた。だが実際は、首相の対応に変化は見られなかった。安倍総裁は「新しい提案があるから、と待っていたら、2か月前に谷垣禎一前総裁と約束したことと同じ言葉しかなかった」と失望感をあらわにし、山口代表も「非常に国民をバカにした話だ」と怒りを隠さなかった。

   朝日の社説では、首相が「要求するばかりで、相手の求めにはゼロ回答では、話し合いは成り立たない」と指摘。「首相には、政治を前に進める責任感がないのか。そんな疑いを禁じ得ない」と続けた。

   他紙も社説で会談決裂を論じているが、首相の姿勢を批判しつつも「3党は、もっと積極的に妥協点を探るべき」(読売新聞)、「安倍総裁も年内解散に固執するあまり、最初から審議拒否で臨むような対応を取るべきでない」(毎日新聞)と、野党側にも努力を促している。だが朝日の社説には、同様の記述は見られない。首相や民主党の責任を追及する色合いが濃い印象だ。

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