2024年 4月 27日 (土)

「遠隔操作」の犯人は、20~30代? 警察に強い恨みがある可能性

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「検挙できないと、模倣犯が次々に出てくる」

   犯人は特定の難しいネット上を離れ、なぜわざわざリスクを冒すような行動に出たのか。

   東京地検特捜部副部長出身の若狭勝弁護士は、3つの可能性があると指摘する。

   1つは、犯人が警察の捜査をかく乱しようとしたことだ。

「メールでミスしたとして自殺を予告したことがありましたが、今回はそれはウソだったと告白しています。結局、言っていることが変わっており、それによって、警察は犯人像についてとらえどころがなくなっています」

   例えば、犯人は防犯カメラのことをよく知っており、首輪を通りがかりの人に渡しネコにはめてもらって誤認逮捕させようとした、といった可能性もないとは言えないという。

   2つ目は、愉快犯として警察を挑発している可能性だ。

「強大な権限がある警察が難渋して、右往左往しているのを見るだけで面白いということです。ふつうはリスクを冒してまでやるとは考えられないかもしれませんが、ITスキルなどの自己顕示欲が強いことも考えられます」

   もっとも、メールで明かされたように、警察の捜査で被害を受けたとして、恨みを晴らすための犯行の可能性もあるとする。

「ネコに首輪を付けてまでやるというのは、普通の心理状態とはかなり違いますね。それだけ挑戦的で、あっと言わせたいという自己顕示欲が強いのかもしれません」

   逮捕されてもいいから、世間の注目を集めさせたいという心理が働いたこともなくはないと言う。

   若狭弁護士は、こうした事件の発生は、世間に対して警鐘を鳴らしていることになると指摘する。

「この事件が検挙できないと、模倣犯が次々に出てくることにもつながります。そして、ウイルス攻撃で国の機関が機能しなくなったり、ライフラインで誤作動が起きたりしかねません。いわばサイバー戦争が起こる危険性です。国民の身体や生命に影響が出ることですから、真剣に対処を考えなければならないと思いますよ」
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