2024年 4月 29日 (月)

2013年の大学志願者数に異変 近畿大、法政大などが追い上げる

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公募制推薦を含めれば近畿大が全国1位?

   一方、4年連続で明大の後塵を拝し、後方からは近畿大に突き上げられている早稲田大学の2013年の志願者数は、前年に比べて1759人減らしたものの、10万6768人を確保した。

   早大は「(減少は)経済的な要因が大きいと思いますが、そうした中でも10万人超の志願者があり、学力も高いレベルを保てたことは大きな成果です」と話している。

   早大では一般入試以外の志願者が毎年3~4割程度いる。学部ごとに選抜しているが、「学力レベルを維持できるような試験を課している」という。

   早大は中長期ビジョンで、学生の「質」を高めることに注力していくことを掲げており、それためには学生数の削減も厭わない。「志願者数を競うことは意味がありません」と、他の大学とは一線を画す姿勢だ。

   3位の近畿大学は、「大学OBや在学生がロンドン五輪で活躍したことや、『近大マグロ』といって農学部が難しいとされたクロマグロの完全養殖に成功したことなどで全国的に話題となる機会が多かったことが、志願者数の増加につながったと考えています」と分析している。

   女子の人気がアップしたことも、志願者増に「貢献」。近畿大は「今年は9000人近く女子の志願者が増え、全志願者に占める割合も3割を超えています」という。

   前出の豊島継男氏は「女子学生を意識したキャンパス整備などで成果を上げています」と指摘。志願者数の多い大学に共通する、インターネット出願も当てはまり、「近大マグロ」も実学志向に合致している。関西の私立大で医学部や薬学部がある総合大学が近畿大しかないこともある。「近畿大の志願者数は、公募制推薦を含めれば12万人に達し、明大を上回り全国1位になりそうです」と話している。

   また、首都圏で志願者数を伸ばした法政大学は「今年の入試結果については現在分析中です」としている。

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