2024年 5月 8日 (水)

日本が資源大国に? 実用化のメドは? メタンハイドレートやレアアース続々発見に沸く

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開発コストは相当高い

   ただ、深い海の底だけに、開発コスト低減は簡単ではなさそうだ。メタンハイドレートの場合、水深約1000メートルの海底を約300メートル掘り下げてガスを取り出した今回の愛知沖の試験採取コストは100万BTU(英国熱量単位)当たり約50ドル。日本の天然ガス輸入価格は約15ドルを上回っているが、その3倍以上だ。

   ちなみにシェールガスの米国での市場価格は約3ドルとされ、これを液化して日本に運んでくるコストを上乗せしても10ドル程度になるとの試算もあり、メタンハイドレート開発のハードルは高い

   政府は3月末をめどに、今後の海洋政策の指針となる「海洋基本計画」の策定作業を進めている。2月に公表した素案では、こうした資源開発ともからんで、海洋の安全確保、離島の保全といった安全保障面もテーマとして掲げている。尖閣諸島をめぐる中国との緊張の高まりを含め、いかに安全に資源開発を進めるかも大きな課題になる。

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