2024年 5月 4日 (土)

「死の大気」にさらされる中国人 政府批判はできず、諦めるしかない

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北京訪れた海外歌手も喘息でばったり

   もちろん公害患者は増えている。ハルビン市内の病院ではぜんそくや気管支炎などの症状で駆け込む人が続出している。北京在住の大物女優・劉暁慶さんも25日にぜんそくでダウン、ウェイボーで「地球のウイルスと空気は私にはきついわ……」とぼやくと、ファンからは「急いで空気のいいところに避難しましょう!」とのコメントが。

   19日には、北京を訪れていた米国のジャズ歌手、パティ・オースティンさんがぜんそくの発作を起こして病院に担ぎ込まれ、公演中止になる騒動もあった。ニュースサイトなども、こぞって「ぜんそくの対処法」「ぜんそくに効く食べ物はコレ」といった特集を組む。

   深刻な状況は、中国人にしても十分わかっているらしい。ましてやこの問題は工業化に伴う「公害」そのものだ。かつての日本のように、政府などの責任を問う運動が起こってもおかしくなさそうなものだが、なぜこうも淡々としていられるのか。

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