2024年 4月 27日 (土)

マレーシア機不明は事故でなく「事件」 通信途絶「意図的」、焦点は操縦士や技術者に

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   消息が分からないままのマレーシア航空370便(MH370)の捜索が、新たな段階を迎えつつある。これまでは南シナ海を対象に捜索を続けてきたが、今後は「タイ北部からカザフスタン-トルクメニスタンの国境にかけて」「インドネシアからインド洋南部にかけて」の2つの広大なエリアで捜索を進めることになった。

   とりわけ重要な進展は、ナジブ・ラザク首相が、MH370の地上との通信が途切れたことについて「飛行機に乗った誰かが意図的に行ったと考えると矛盾がない」と述べたことだ。通信機器の電源を切るには専門の知識が必要で、捜査の焦点は、操縦士やMH370に乗っていた技術者に移りつつある。

消息を絶った後西側に旋回していた

保安検査を通過するMH370の機長と副操縦士とされる画像。防犯カメラの動画がユーチューブに流出している
保安検査を通過するMH370の機長と副操縦士とされる画像。防犯カメラの動画がユーチューブに流出している

   MH370は2014年3月8日0時40分(現地時間)、乗員乗客239人を乗せてクアラルンプール空港を北京に向けて出発。約50分後の1時30分頃南シナ海上でレーダーから姿を消した。その後マレーシア軍がレーダーの記録を解析したところ、MH370はマレー半島西岸を飛行していたことが明らかになった。消息を絶った後、MH370は大きく西側に旋回していたことになる。

   航空機には自機の位置や機種などを発信する「トランスポンダー」「エーカース(ACARS)」といった装置が搭載されている。行方不明から1週間が経過した3月15日の会見では、これらの装置が「意図的に切断された」ことが明らかにされた。ACARSには、簡単に操作できるスイッチのようなものはついておらず、電源を切るはかなりの専門知識が必要だ。

   3月16日の会見では、ACARSが切れた後に操縦室と地上とで無線交信が行われていたことも明らかになった。飛行機からの最後の言葉は「了解、おやすみなさい(All right, good night)」だったという。何者かが通信機器を切った後も、機長らが平静を装っていた可能性がある。

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