2024年 3月 29日 (金)

「アウエーの日韓」プラス「中東の審判」が危ない サンフレッチェ、終了直前に不可解反則取られる

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   アジアのサッカークラブチームがタイトルを争う「アジア・チャンピオンズリーグ」(ACL)に出場しているJリーグ、サンフレッチェ広島が審判の笛に泣かされた。1点リードで迎えた試合終了間際に、立て続けに反則を取られてPKを2回献上、うち1回を決められて白星を逃した。

   相手は韓国のFCソウルで、試合は敵地で行われた。主審はカタール出身だ。実は1年前にも、「アウエーの日韓クラブ対決、中東の審判」という取り合わせで不可解なジャッジが起きていた。

「相手フォワードが体を預けていたように見えます」

必死のプレーが反則ととられることも
必死のプレーが反則ととられることも

   「疑惑の判定」のひとつ目は後半44分、広島の水本裕貴選手が相手プレーヤーのユニホームをつかんだとしてレッドカードを突き付けられ、PKとなった。これは広島のキーパーがセーブし、難を逃れた。

   ところがその数分後、今度はゴール前の競り合いで千葉和彦選手が相手をつかんだと判断されて反則を取られた。またもPKだ。これはキーパーも防ぎきれず土壇場で同点に追いつかれ、そのまま試合は引き分けに終わった。

   残り時間わずかになってから続けざまの納得できない判定に、広島の森保一監督は試合後「どうしようもできない力が働いた。2点目をとってから、明らかに判定が偏ったと思う」と怒りをあらわにして、アジア・サッカー連盟(AFC)に抗議文を提出した。

   2度の反則裁定についてサッカー解説者の北澤豪氏は、試合のダイジェスト番組で「理解できないレフェリング。でも、アジアの中ではこういうこともあると理解しないと1次リーグを突破できない」と語った。試合中、FCソウルの選手が3人がかりで広島のキーパーに体当たりするようなシーンがあったが、これはファールとならなかった。要所で「広島不利」に傾いた印象もある。

   「フットボールレフェリージャーナル」を運営するサッカージャーナリストの石井紘人氏に、2本のPKの原因となったプレーを聞いた。1本目は「水本選手が相手選手のユニホームをつかんで引っ張ってしまったので、ファウルの判定は仕方がないと思います」と話す。審判のライセンスを持つ石井氏から見ても、妥当だったようだ。これに対して2本目は「千葉選手の右腕が相手選手に影響したかどうかは微妙で、むしろ相手フォワードが体を預けていたように見えます」と指摘した。広島側にとって厳しい判定だったという。

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