作家・渡辺淳一さん死去 「失楽園」などで人気

   「失楽園」などの小説で知られる作家の渡辺淳一さんが2014年4月30日、前立腺がんのため都内の自宅で亡くなった。80歳。

   北海道生まれ。札幌医科大学を卒業し医師として働く傍ら、小説を執筆。1970年に「光と影」で直木賞を受賞した。1995年から日本経済新聞に連載した「失楽園」は不倫の恋愛を描いてベストセラーとなり、映画化、ドラマ化もされた。その後も第一線で文筆活動を続け、2013年刊行の「愛ふたたび」では自身の老いによる性的不能をテーマとして話題を呼んだ。