2018年 10月 19日 (金)

川内村の峠道【福島・いわき発】

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   いわき市の北隣、川内村の避難指示解除準備区域がきのう(10月1日)、解除された。そのなかに一部含まれていた居住制限区域は避難指示解除準備区域に変更された。


   10日前、同じ双葉郡の富岡町から川内村を経由して田村市常葉町の実家へ行った。国道6号を北上し、富岡からは県道小野富岡線を利用した。楢葉・富岡・川内と避難指示解除準備区域と居住制限区域を通った。


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   富岡~川内ルート利用の里帰りは3・11後、初めてだ。その前はもっと北、国道288号ルートを利用した。


   富岡川沿いにV字谷を駆け上がる。トンネルがいくつかできていて、ずいぶん通りやすくなったが、川内村に入ると昔ながらのくねくね道が続く。峠の割山トンネル付近でまた立派な道になった。


   峠を越えると西側、雲の切れ目に青空が見えた(=写真)。自転車に乗った若者が2人、坂道を駆け上がってくる。川内に入って出会った最初の"村びと"だ。やがて坂を終わりかけたところから集落が始まった。おばあさんが道を歩いていた。さらに行くと、もう1人、おばあさんがいた。


   阿武隈の山里で午前中、しかも月曜日に、人間が道を歩いたり、自転車をこいだりしているのは珍しい。3・11の前でも後でも、まず軽トラに出合うくらいだった。連休の合間だったことが影響していたのだろうか。


   詩人草野心平はこのルートを利用して、バスで初めて川内村へ入った。以後、村民と交流を深め、名誉村民に推戴され、天山文庫を贈られた。心平が通い始めた昭和20年代は、子どもがまだ道路を遊び場にしていた。私らがその最後の世代だった――。指示解除のニュースを受けて、心平のこと、10日前の川内村の様子を思い出した。


   田村市都路町の20キロ圏内も指示解除になって、きのうで半年がたった。知人の家や親類の家の前を通るたびに、今どうしているのか、これからどうするのかと気になった。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
■ブログ http://iwakiland.blogspot.com/

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