2024年 4月 30日 (火)

牛丼「291円」どこまで持つか 「400円時代」に「すき家」は現状維持

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ゼンショーHD、「今のところ、値上げは予定していません」

   じつは今回の吉野家の値上げについて、こんな見方がある。

   吉野家は10月29日に「牛すき鍋膳」を投入。味付けを改良し、価格も米国産牛肉の値上がりを受けて「並盛」の630円に値上げしたが、なにしろ13年12月の発売からの6か月間に1400万食を売った、同社の業績改善の立役者となった大ヒット商品だ。11月の売上高や客数の増加は、わずかな期間ではあるがその効果があったというのだ。

   勢い、12月17日からの牛丼の値上げによる客数の落ち込みは、多少であれば、客単価の高い「牛すき鍋」でカバーできるとの判断があったと推測しているようだ。

   吉野家と松屋(プレミアム牛めし)が「380円」で並ぶことになる牛丼の価格だが、そうなると気になるのが「すき家」の動向だ。

   東京都内の学生街にほど近いJR駅前のすき家を訪れた、ある男子学生は「牛丼はよく食べますよ。おいしさは大事だけど、安さもね。学生は気になります」という。

   また、勤め先が近所にあるという30代後半の女性は、「時間がないとき、たまに利用します。やっぱり、安いほうがいいですよね」と話し、「できれば、(値上げは)勘弁してほしい」と漏らす。

   すき家を運営するゼンショーホールディングスは「今のところ、値上げは予定していません」と、きっぱり。

   円安や牛肉価格の高騰の影響は同社にも重く圧しかかっているが、「すき家はメインが牛丼ではありますが、『炭火豚丼』や『炭火旨だれやきとり丼』『鉄火丼』、『牛すき鍋定食』などの定食類と商品構成を分散しているので、その(牛肉の価格高騰)影響をやわらげることができています」(ゼンショーHD)と説明する。

   値上げするにしても、そのタイミングはむずかしいのかもしれない。

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