2024年 4月 30日 (火)

米国大学内に「歩きスマホ」専用レーンが登場 事故増える日本でも「面白そう」の声

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   スマートフォンの画面を見ながら歩いている人に、ぶつかられそうになってヒヤリとした経験はないだろうか。実はこの「歩きスマホ」、日本に限らず世界でも社会問題化している。

   アメリカではある大学の構内に「歩きスマホ」専用レーンが登場し、ユニークな取り組みだと話題を集めた。同様の試みは中国など世界各地であり、日本のネットユーザーにも取り入れるべきだという声が出ている。

  • 「歩きスマホ」専用レーンが話題に(画像は同大の学内新聞THE UVU REVIEWのウェブ版から)
    「歩きスマホ」専用レーンが話題に(画像は同大の学内新聞THE UVU REVIEWのウェブ版から)
  • 「歩きスマホ」専用レーンが話題に(画像は同大の学内新聞THE UVU REVIEWのウェブ版から)

階段に「歩行」「急ぎ」「歩きスマホ」の3区分

   「歩きスマホ」専用レーンを導入したのは米ユタ州のユタバレー大学。構内のある階段を黄色の蛍光色で分かりやすく3つに区切り、左から「歩行」「急ぎ」「歩きスマホ」と書いた。

   2015年6月に始まった、このユニークな取り組みはさっそく学内で話題となり、学外にもSNSで拡散。CNNやTIME誌など大手メディアにも取り上げられ、大きな反響を集めた。

   ニュース映像を見ると、学生や教員らはきちんと表示に従って階段を行き来しているようだ。学生たちは左端を通常の速さで、まん中のレーンを駆け足で階段を上り下りする。右端の専用レーンではスマホを見ながら歩く人が、手すりを頼りにのろのろと歩いていた。

   ただ、学校側としては厳密に区分に従わせることを意図した訳ではなく、どちらかといえばジョークや話題作りの意味合いが強いようだ。担当者は学内新聞で「機能性よりも見た目を重視した。本当にスマホに夢中になっている人は、このレーンには気付かないだろうからね」とコメントしている。

   実は同様の取り組みはヨーロッパやアジアなど、世界各地にも存在している。

   中国では歩きスマホをする人は、その姿勢から「低頭族」と呼ばれ、社会問題となっている。そこで重慶市は14年9月、彼らのための専用道路を作成。市内のある歩道50メートルほどに1本の白線を引いて、片側には「スマホを使ってはいけない」、もう片側には「スマホを使用してもよい、ただし自己責任で」と書いた。

   この道路の件を伝えた国営通信社・中国新聞社の記事の写真では、標識に従ってスマホを使う人と使わない人は、きちんと別々のレーンを歩いていた。

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