2024年 4月 27日 (土)

東京五輪のエンブレムを使えばいい 椎名林檎、やくみつるが「再登板」を求める

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   佐野研二郎氏(43)の手がけた2020年東京五輪公式エンブレムが使用中止となり、招致活動や1964年東京五輪で使われたエンブレムの再登板を求める声がネットで高まっている。

   佐野氏のデザインに「盗用」の指摘が寄せられた後、SNSなどで徐々に広がっていた過去の作品の再登板に、芸能人も賛同し始めている。

  • にわかに注目浴びる亀倉デザイン(写真:アフロ)
    にわかに注目浴びる亀倉デザイン(写真:アフロ)
  • にわかに注目浴びる亀倉デザイン(写真:アフロ)

おとろえない「桜のリース」エンブレム人気

   招致時に使われたのは「桜のリース」と呼ばれるエンブレムで、会社員の島峰藍さん(26)が女子美術大時代に応募した。東日本大震災からの復興を意識した「再び戻る」というメッセージが込められている。ツイッターでは「素敵だと思う」「素直でかわいい」と以前から高い人気を集めていた。

   五輪公式エンブレムの使用中止、再公募を発表した2015年9月1日の記者会見でも、「(招致時エンブレムは)国民に愛されている。修正し、本番用にすべきでは」という質問が飛んでいる。

   一方、1964年東京五輪の公式エンブレムは日本国旗を基調としたシンプルなデザインで、グラフィックデザイナーの故・亀倉雄策さんによって作られた。こちらは複数の芸能人が再利用すべき、と主張している。

   2日付けの朝日新聞電子版では漫画家・やくみつるさん(56)が、

「明快で荘厳。あれを超えるデザインはない。2度目の五輪開催都市として、先人への尊崇の念を持ち、理念を継承していくことが大切」

との考えを示し、シンガーソングライターの椎名林檎さん(36)も1日に事務所公式ツイッターアカウントを通じて、

「斯くなる上は、亀倉雄策氏による1964年ロゴを再利用するのはいけないのでしょうか。年号は変更が必要ですけれど。『東京・二度目の余裕』を見せていただきたい、などと思ってしまいます」

とのコメントを発表した。

再利用できるかどうかはIOCの判断次第

   なおこれ以外にも、1998年の長野五輪、2016年や2008年に開催された五輪の招致活動(編注:いずれも失敗)で使われたエンブレムも「候補」として挙がっている。

   過去の大会で「再利用」の事例はあったのか。今までロンドンやロサンゼルスなど五輪が2度開催された都市もあるが、同じエンブレムを使った例はない。

   また少なくとも、2010年以降に開かれたバンクーバー、ソチ、ロンドン、これから開かれる予定のリオデジャネイロ、平昌五輪では招致時のエンブレムと大会公式エンブレムが異なっている。前例は無い、と言えそうだ。

   舛添要一・東京都知事も8月16日に放送された「新報道2001」(フジテレビ系)に出演した際、理由は述べなかったものの「(招致時のエンブレムは)使っちゃいけないことになっているんです」と説明していた。

   一方、日本オリンピック委員会(JOC)はJ-CASTニュースの取材に対し、「招致時エンブレムにしろ、1964年大会のエンブレムにしろ、再利用できるかどうかは国際オリンピック委員会(IOC)の判断次第ではないでしょうか」と話している。

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