2021年 9月 18日 (土)

編集長からの手紙 
1年間4万人を超えた体外受精児の誕生、その裏に苦闘の歴史があった

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患者のための医療を目指した鈴木雅洲氏

   今年10月3日、スズキ記念病院で学士院受賞の祝賀会が開かれた。当時の鈴木チームの関係者らが集まった前で、鈴木名誉教授は自らの一生を振り返る話を淡々としたという。

   今の不妊治療のあり方は、鈴木名誉教授が目指した患者のための医療から外れている面がある、と今泉医師は警鐘を鳴らす。

「お金になるから体外受精を進めるのではなく、患者のフトコロ具合も見ながら、いろいろな治療法を選ぶべきです。患者の気持ちを大切にしない発想はやめろ、と私は言っているのです」

   世界最初の体外受精児の誕生は1978年、英国のケンブリッジ大学教授のエドワーズ博士による。ようやく、2010年度にノーベル生理学・医学賞を受賞した。しかし、誕生直後のころは、研究費を減額されるという反発を受けている。第2号は1979年、インド・コルカタ(旧カルカッタ)のムケルジー博士によるものだが、先の記事「自殺した試験管ベビー第2号医学者の遅すぎた名誉回復」で紹介したように、政治的な反発を受けて自殺に追い込まれていた。ムケルジー博士の名誉が回復されたのも、21世紀を待たねばならなかった。

J-CASTニュース発行人 蜷川真夫

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