2024年 5月 5日 (日)

協会理事に立候補もできなかった九重親方 八角vs貴乃花の理事長選にも重大影響

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高砂一門と出羽海一門の差

   八角と九重は高砂一門に入っている。高砂一門の基礎票は12で、当選には9~10票が必要となる。八角は現理事長だから立候補は当たり前なのだが、九重を当選させるには他の一門から8票の協力を得なければならない。その支持がなかったということである。

   対照的に出羽海一門は前回より1名多い4人を立候補させ、全員当選を果たした。しかも10票の得票を得た山響親方(元幕内巌雄)は、新顔で基礎票4といわれたのに、6票も上乗せした。北の湖部屋を継承したばかりで、まだ45歳の若さだ。

   焦点は理事長選に向けられている。

「八角親方と貴乃花親方の一騎打ち」

   関係者の見方は一致している。若い貴乃花への支持はかなり広がっているという。山響親方は貴乃花と懇意にしているといわれ、若返りの変化が目立つ。挑戦を受ける形の八角親方は、本来なら強い援軍のはずの九重親方を頼りにできない有様なのだ。

   大相撲の理事選というもう一つの土俵は票の奪い合い、権力争いで、ドロドロしたものを感じる。それにしても千代の富士はどうなっているのだろうか。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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