2019年 9月 22日 (日)

がん細胞だけ狙い撃ちする治療法 副作用少なく、実現性も高い

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【羽鳥慎一モーニングショー】(テレビ朝日系)2016年2月3日放送
「がん細胞を一つ一つ撃退する放射線治療はできないのだろうか?」

   今日、がんの治療として行われている放射線治療は、体の外から放射線を当てて体内のがん細胞に届かせる。しかし、がん細胞の手前に正常な細胞があると、それも傷つけてしまうのが難点だ。

   テレビ朝日のコメンテーター、玉川徹は京都大原子炉実験所を訪ねた。現状の放射線治療の弱点を解決する「ホウ素中性子捕捉療法」を、鈴木実教授に聞いた。

  • がん医療の常識が変わるかもしれない(写真はイメージ)
    がん医療の常識が変わるかもしれない(写真はイメージ)

がん細胞が取り込みやすいホウ素の薬剤を投与

鈴木「がん細胞が取り込みやすいホウ素の薬剤を、全身に点滴で投与して、がん細胞にできるだけホウ素の薬剤が集まった状態を準備します」

   次に、加速器という機械を使って中性子を体に照射する。中性子はホウ素と反応すると重粒子線が発生するが、これはがん細胞を破壊する力が強い。しかも、細胞内で発生した重粒子線が届く距離は、その細胞1個分にとどまるため、隣に正常な細胞があってもそこまで届かない。いわば、がん細胞だけを狙い撃ちできる治療法なのだ。

玉川「治療成績はどうなんでしょう」
鈴木「脳腫瘍や頭頸部腫瘍は......従来よりは良い成績が出ています」

   まだ症例数が少ないが、将来性は期待できる。現在、臨床試験の最終段階にある。気になる副作用についても、がん細胞だけを破壊して正常な細胞への放射線量を低く抑えられるので、小さくできるようだ。

   ただ、現段階ではひとつ弱点があるという。中性子は、体の表面から6~7センチの場所までは届くが、それより深いところにはなかなか到達しない。がん細胞の位置によっては、この治療法が有効に機能しない恐れがある。

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