2020年 12月 1日 (火)

ハエのメスは「いい男」を選び 失恋したオスはヤケ酒に走る

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   ハエのメスは「精液の質」でオスを選ぶかと思えば、オスはメスに振られるとヤケ酒に走る!?――ハエって意外にナイーブで高尚なヤツだという研究が相次いで発表されている。

   これからは、むやみにハエ叩きなど使えなくなりそうだ。

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ハエのメスは「精液の質」で交尾相手を選ぶ?

   ハエの世界では、メスはオスの「精液の質」で交尾相手を選んでいるという仮説を提唱したのは、豪州ニューサウスウェールズ大学のラッセル・ポンドリアンスキー教授のチーム。生物学誌「Trends in Ecology and Evolution」の2016年3月3日号に発表した。

   それによると、ナガズヤセバエ科のハエを対象に平均的な体長のメスの集団と、大柄のオスの集団、小柄なオスの集団をそれぞれ交尾させ、生まれる子のサイズを調べた。当然、親(オス)のサイズと相関関係があると予想したが、見事にはずれバラバラだった。

   データを分析、様々な検討を加えた結果、唯一説明できる要因は、「メスは処女ではなく、以前にも交尾していた」ということだ。メスの生殖器官に以前の交尾相手の精液が残っており、その中に含まれる物質が新しい交尾相手の精子に影響を与えているのでは、というわけだ。

   精液は、精子とそれをのぞいた液体の精漿(せいしょう)に分かれる。科学者の関心は精子にばかり向けられるが、ポンドリアンスキー教授は精漿に注目した。精漿は、RNA(リボ核酸)とタンパク質が混じった化学物質のスープだ。この化学物質がメスの生殖器官の環境を整え、受精の確率を高めたり、受精卵がより健康な子に育つよう促したりしている。そして次のオスとの間にできた子の成長にまで影響を与えている、という仮説を立てた。現在、その証拠を集めている段階だ。

   ポンドリアンスキー教授は「精漿の組成を調べると、同じ種のオスの間でもずいぶんばらつきがあります。だからメスが、精液(精漿)の質で相手を選んでいる可能性は十分あります。メスがどうやってそれを見極めているか、現在、精漿のどの成分がメスに受け入れられているか研究中です」と語っている。

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