2024年 5月 5日 (日)

清原、拘置中に漏らした「バットを振りたい」 これからの生きる道はどこにあるか

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独立リーグや少年野球の指導者の可能性

   清原が拘置されているとき、「バットを振りたい」との要望があった話を保釈後に聞いた。頼りはバット、ということなのだろう。このエピソードは清原の本心を表しているといっていい。

   更生が認められたとして、清原は球界に復帰できるのだろうか。

   厳しいようだが、プロ野球はまず無理だ。どの球団も指導者として迎えることはない。折しもプロ野球は今、野球賭博に端を発した一連の「円陣のご祝儀」問題で萎縮しており、このイメージダウンは計り知れないくらい大きい。とても表だって清原に救いの手を差し伸べる状況にはならない。

   ここ20年ほど、プロ野球選手の引退後の道は年々細くなっている。評論家、解説者の需要が激減しており、多くのOBが本数契約、スポット契約など、かつてのような専属契約はほんの一握りなのが実情だ。だからタレントとしての活動が増えているのだ。

   独立リーグはどうだろうか。これは可能性があると見ている。観客動員、選手育成などからすれば、清原はいい人材である。

   残るのは独自の野球指導だ。「清原教室」を立ち上げ、子供たちを指導するもので、子供にはやさしい清原だからうまくいくかもしれない。更生した姿を示すには少年野球指導は絶好の場だと思う。

   清原から野球を取り上げたら、生きる望みを絶つようなものだ。いずれにせよ、今後の道は険しい。高校時代の同僚、桑田真澄が言った「逆転ホームラン」を打つのは容易なことではない。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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