2024年 5月 2日 (木)

東京駅でも1か所しかない!「公衆電話」 女子中生監禁でわかった深刻な「緊急連絡」事情

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東日本大震災では人々が公衆電話に長蛇の列

   女子中学生は、未成年者誘拐の疑いで逮捕された寺内樺風(かぶ)容疑者(23)の自宅を脱出し、近くにあったJR東中野駅の公衆電話で110番通報した。

   これをうけ、埼玉県教育局の関根郁夫教育長も16年3月30日の会見で「災害時も公衆電話が使えることは重要。携帯電話を持っている子が多いので、改めて使い方を周知する必要がある」と語っている。

   今から4年前、東日本大震災の際も公衆電話の有用性が注目された。揺れに見舞われた東京都内で、携帯電話や固定電話がほぼつながらない中、人々が公衆電話に長蛇の列を作ったのだ。

   公衆電話は緊急時こそ「能力」を発揮する。110番や消防への119番は現金やテレホンカードを使わず無料で通話できるほか、災害時の通信規制下でも優先して電話をかけられる。回線を通して電力が供給されるため、停電の影響も受けにくい。

   また、公衆電話ボックスを活用した公衆無線LANサービスも始まっている。Wi-Fiのアクセスポイントをボックス内に設置するもので、東京都千代田区が16年3月から始めた。

   今回の事件を機に「不足」状況が周知されつつある公衆電話。「実は使える」という再評価の機運が高まっている。

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