2024年 4月 24日 (水)

「透明なのに味つき」飲み物、最近多くない? 「不自然で怖い」派VS「健康的な感じ」派

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

「いつまでもブームが続くとは思えない」との指摘も

   前出の宮下氏によれば、透明な飲料が消費者に好まれる理由は、「低果汁のジュース類に対するマイナスイメージ」が背景にある。人工着色料や甘味料などを避け、「自然由来の健康的な飲料」を求める消費者の増加を受け、メーカー側が考えたのが「健康に良さそうな」透明の清涼飲料水なのだという。

   健康志向が強く、普段は水や茶ばかりを購入する消費者であっても、甘いジュースが飲みたいときもある。宮下氏は、そうした人でも「罪悪感なく手に取りやすい」ことが流行の一因になっているとも説明する。

   フレーバーウオーターは、2010年7月に日本コカ・コーラが発売した「い・ろ・は・す みかん」が流行の火付け役となった。それから約6年。ここ最近の市場動向について、宮下氏は、

「味や香りでの差別化が難しくなり、メーカーは既存の『ブランド力』を活かした展開を進めているのが現状です。アサヒ飲料が発売する『おいしい水』と『カルピス』のコラボ商品がいい例でしょう」

と分析する。さらに、「フレーバーウオーターは、あくまで『健康に良さそうに見える』商品。そうしたイメージが、いつまで消費者に通用するかは分かりません」と述べ、「いつまでもブームが続くとは思えない」と結論付けていた。

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