「被験者の意欲や自信が増したのでしょう」
2つのグループの被験者にIQ検査を実施した後、1時間の脳トレーニングを行なった。脳トレはごく短時間で、まったく効果が期待できないものだった。翌日、両グループ全員に再びIQ検査を行なうと、「流動性知能が向上する」と聞かされていたグループは、IQスコアが100点満点で5~10ポイント上昇したが、何も聞かされなかったグループは、前回とほぼ同じスコアだった。
この結果について、フォロー博士は「プラセボ効果によってIQスコアがよくなった仕組みはわかりませんが、被験者の意欲や自信が増したのでしょう」と語っている。