2024年 5月 7日 (火)

【男と女の相談室】赤ちゃんの「抗生物質」気をつけて 生後6か月までの投与は肥満児の元

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抗生物質が腸内の善玉菌を殺し、悪玉菌を増やす

   なぜ、赤ちゃんの段階で抗生物質を使用すると肥満になりやすいのか。

   ニューヨーク大学の研究リーダーのレオナルド・トラサンデ教授は「抗生物質の投与が赤ちゃんの腸内細菌に重大な影響を与えているのでしょう。栄養素を体に取り込み、コレステロールを調整する善玉菌を抗生物質が殺してしまい、結果的に肥満の元となる悪玉菌を増やしていると考えられます」と論文の中でコメントしている。

   また、同大学のジャン・ブルーステイン教授も論文の中でこう述べている。

「北米の畜産農家は、何年も前から経験的に、肉牛の体重を増やすには抗生物質を与えることが有効であることを知っており、牛の飼料に混ぜていました。今回の研究は、子どもの肥満にも抗生物質が影響を与えていることを示しています。乳児期からの過剰な抗生物質投与は控えるべきです」

   抗生物質は、感染症の元になる細菌を殺すが、体の役に立つ細菌まで殺す両刃の剣なのである。赤ちゃんの薬をもらう時は、お医者さんとじっくり相談しよう。

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