2018年 6月 21日 (木)

緑茶・パート2:血液がんと難病の進行を止めた 「カテキン」研究で分かった新事実

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   緑茶には、心臓病や脳卒中、認知症になるリスクを減らし、最近はダウン症の症状を改善するという研究まで出されるなど、多くの健康効果が明らかになっている。新たに、緑茶に含まれる成分に血液がんと難病の一種の進行を止める効果があることが米ワシントン大学の研究で明らかになった。

   研究成果は生物化学専門誌「Journal of Biological Chemistry」(電子版)の2016年12月28日号に発表された。

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ダウン症の改善やインフルエンザ予防にも

   今回の米ワシントン大学の論文を紹介する前に、ここ1~2年で明らかになっただけでも緑茶パワーのスゴさを示す研究をおさらいしよう。

   (1)死亡率を下げる:1日に5杯以上飲むと、1杯以下の人に比べ、死亡率が男性で13%、女性で17%低くなる。特に心臓や脳血管、呼吸器系の病気になるリスクが13~45%低くなる。これは緑茶のポリフェノール(植物由来成分)のカテキンとカフェインの働き(2015年5月・国立がん研究センター)。

   (2)認知症のリスクを下げる:石川県の住民723人を5年間追跡調査した結果、緑茶を毎日飲む人の認知症発症リスクは、ほとんど飲まない人に比べ、68%も低かった。これは緑茶のポリフェノールのロスマリン酸の働き(2016年6月・金沢大学)

   (3)ダウン症の改善:ダウン症の患者84人に、緑茶のカテキンの1つ「エピガロカテキン・ガレート」(EGCG)を3か月~1年間飲ませる臨床試験を行なった。すると、緑茶成分をよく飲んだ人は、飲まなかった人に比べ、記憶力や言葉の連想力、適応行動などの項目で成績がよくなった。また、脳神経細胞の結合も増加した。これは、エピガロカテキン・ガレートが脳神経組織に直接届く強い抗酸化作用があるためで、ダウン症を薬で改善する可能性が開けた(2016年6月・スペイン・ゲノム制御センター)。

   (4)インフルエンザの予防:人間の細胞を観察する実験で、エピガロカテキン・ガレートなどのカテキン類を細胞に加えると、マクロ―ファージという免疫細胞が活発になり、インフルエンザウイルスなど体内に侵入した有害物質をモリモリ食べることを発見した(2015年7月・国立農業・食品産業技術総合研究機構)。

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